OpenAIがChatGPTプラグインをGPTsに置き換えた理由

ChatGPTプラグインは、ChatGPTプラスプランに追加された素晴らしいものでした：これはChatGPTのブラウザ拡張機能のようなもので、OpenAIが独自に構築していないサードパーティの機能をチャットボットに追加するものでした。

これらのプラグインのファンには残念なことですが、現在はもう利用できません。OpenAIは4月にこれらのプラグインを廃止し、プラグインを使った既存の会話は継続できないとユーザーに通知しました。(しかし、まだ閲覧は可能です）OpenAIは、わざわざ素晴らしい機能を取り上げたわけではありません：同社がこの決定を下したのは、新しいツールであるGPTsが改良された後継であると考えたからです。

GPTsとは何ですか？

OpenAIは 「GPT」という名前に2つの異なる使い方をするので、少し混乱するかもしれません。GPT LLMの方が馴染みがあるかもしれません：これにはGPT-3.5、GPT-4、GPT-4 Turboなどが含まれます。これらのGPT LLMは、ChatGPTや、OpenAIにAI処理を委託しているプログラムを動かしています。例えば、マイクロソフトのCopilotはGPT-4 Turboを使用しています。

一方、GPTsはChatGPTをカスタマイズしたものです。ユーザーも開発者も、好きなようにカスタムGPTを作ることができます：例えば、カスタムロゴをデザインしたり、DALL-Eを使って画像を生成したり、好きなように書き込んだりするGPTを作ることができます。基本的なボットにも、複雑なボットにもなります。

なにより、ノーコードのアプリケーションなのです：このようなプログラムを作るには、動作させるためのコードの書き方を知っている必要があると思うでしょう。しかし、OpenAIのGPTビルダーは会話のように機能します。GPTに何をさせたいかを伝え、ボットが動作するための追加知識をアップロードし、機能（ウェブ閲覧、画像生成、コード解釈）を選択すると、GPTが生成されます。また、GPTsはOpenAIの最新のGPTモデル（これまた紛らわしいですね）で学習されるため、同じタスクを達成するためにサードパーティのプロセスやAPIに依存することが少なくなります。

GPTsを使用するには、ChatGPT PlusまたはEnterpriseアカウントが必要ですが、有料顧客であれば、ここからビルドを開始できます。ビルダーは、名前を提案したり、ロゴを生成することを含む、プロセス全体を通してあなたを歩ませます。途中で自由に調整することができます。

GPTsはプラグインに取って代わるのか？

OpenAIが文字通り誰でも使えるGPTビルダーを作ったのは素晴らしいことですが、プラグインが残した空白を正確に埋めるものではなさそうです。結局のところ、自分でブラウザの拡張機能を作りたいとは思わないでしょう：ブラウザのウェブストアからベストなものをダウンロードして、それで終わりたいのです。

しかし、GPTsは自作だけのものではありません：企業も含め、誰でもGPTsを作成し、GPTストアに置くことができます。OpenAIがプラグインを廃止した理由のひとつは、これらのアプリに携わった同じ企業の多くが、同じことをするGPTsも持っているからです。Kayakは旅行の価格をチェックするためのChatGPTプラグインを持っていましたが、今はその代わりにGPTを持っています。WolframのChatGPTプラグインが気に入ったなら、GPTも気に入るでしょう。OpenAIによると、プラグインベータでは1,000以上のプラグインから選ぶことができましたが、GPTストアでは何十万ものGPTsから選ぶことができるという。GPT Storeには、間違いなく、ふるいにかけるべきジャンクがたくさんありますが、使いたいGPTsが見つかる可能性はあります。

もし気に入ったプラグインがあれば、GPTストアで検索してみてください。(KayakとWolframはすぐに出てきました。) もちろん、ストアにあるGPTsの数が非常に多いので、状況はかなり変わってきています：他のアプリストアのように、GPTストアにはOpenAIや他のChatGPTユーザーが好きなGPTsを見つけるための 「Featured 」と 「Trending 」タブがあります。OpenAIは現在、ワインソムリエGPTと語学教師GPTを販売しています。

GPTストアをスクロールして、プロモーションオプションの中に魅力的なものがあるかどうか確認してください。そして、探しているアプリケーションを検索し、すでに作られていないかどうかを確認します。アプリストアのレーティングをチェックするのと同じように、レビューや会話数からGPTがどれだけ好まれているかを知ることができます。しかし、検索しても探しているものが見つからない場合は、GPTを自分で作ってみるのもいいかもしれません。

もちろん、すべてのAI製品がそうであるように、GPTsも幻覚を見ることがあります。言い換えれば、彼らは時に物事をでっち上げてしまうのです。たとえGPTがウェブにアクセスできたとしても、GPTの返答をすべて事実だと信じてはいけません。もし何か重要なことにGPTを使うのであれば、GPTが提供する情報を使う前に必ず事実確認をすることを忘れないでください。

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